キトサンについて 5

高分子キトサンとは、通常分子量が100万以上のものをいいます。それでは、どうやって分子量を測るのかということですが、決められた量のキトサンを正確に測り、決められた濃度の酸性溶液をつくります。その溶液の中に、秤量したキトサンを入れ完全に溶かします。そうしますと、分子量の高いキトサン溶液ほど、ドロドロになるんです。このドロドロ具合を粘度というんですが、粘度を測定して分子量を測るのです。

粘度と分子量の相関表というのがあって、粘度が分かれば分子量がわかるようになっているのです。

さて、皆さんもどこかで見たことがあると思うんですが、キトサンを溶かした溶液に、油を注いで、ぐるぐるかき混ぜれば、あら不思議キトサンと油が固まってしまうあの写真。見たことあるでしょう?そうです、少し前にはやっていたキトサンダイエットで必ず使われていたあの写真です。これに使用されていたのが、高分子キトサンなのです。

高分子キトサンですが、これは分子量が高すぎるため、体内に入っても吸収されることはありません。ですから、食物繊維としての機能はあるのですが、食べても吸収されずに排泄されるのは、もったいないと思いませんか?