健康食品で使用されるキトサンには、いろんな種類があります。前回お話した脱アセチル化率(DAC)による違いもありますし、もう一つその機能に非常に大きな違いが出てくるものがあります。それは、分子量です。
実は、キトサンは膝関節の痛みでよく使われるグルコサミン、正式にはD-グルコサミンがたくさん繋がったものなのです。それでは、いくつぐらい繋 がっているのかといいますと、いわゆる高分子キトサンでは、分子量が100万以上、D-グルコサミンの分子量は179.17ですから、100万÷179.17=5581.29 つまり高分子キトサンは、D-グルコサミンが5500個以上繋がったものなのです。
キトサンには、大きく分けて高分子・中分子・低分子キトサンの3種類あります。言葉のイメージからすると、高分子キトサンは高級で、低分子キトサン は安物っぽいイメージを持たれるかもしれませんが、実はその逆でして、分子量が小さくなる(低分子になる)ほど、値段は高くなります。
次回は、高分子キトサンについてお話します。