キトサンについて 3

さて、今回はキトサンの品質についてお話しましょう。

前回、キチン・キトサンについて話しましたが、その中でキチンの末端が-NH(COCH3)で、キトサンの末端が-NH2になっていることを話しました。

キチンの末端をN-アセチル基といい、キトサンの末端をアミノ基といいます。キトサンは、キチンを原料に化学処理して作りますから、キチンのN-アセチル基をアミノ基に変えれば良いわけです。通常の化学処理では、アミノ基への変換率は、70~90%程度です。

このキチンのN-アセチル基からアミノ基への変換率のことを「脱アセチル化率」といい、通常DACと呼んでいます。つまり、DAC70は、脱アセチル化率が70%であることを意味します。 例えば、DAC70のキトサンは、その化学構造式の70%がキトサンで、残り30%がキチンである。ということです。従って、DACの数字が100に近いほど、キトサンとしての品質が良いということになります。

それでは、DAC100というキトサンはあるのか?答えは、ノーです。私の知る限りDAC98~99あたりが限度です。健康食品の原料としては、DAC80~90あれば充分な品質といえます。DAC98のキトサンを少量摂るよりも、DAC80~90のキトサンを充分摂ることのほうが有益です。

ちなみに、当社の「夢を」・「夢いっぱい」で使用しているキトサンは、DAC90です。